手術が終わりました。
彼を待合室に待たせて、手術室に入ります。
先ずは右肩に唾液を止める注射を打ちます。
そして両手足を手術台にマジックテープで固定。
指にクリップを挟んで胸の辺りに3つシールを貼り、心電図を撮ります。
それから左手の甲に点滴を刺し、血管を固定。
少し待って点滴の針から血液収縮剤?を注入。
左腕にピリピリと痛みが走ります。
最後に、同じ針から麻酔剤を投入。
完全麻酔じゃないので、意識は残ります。
っていうか、痛い。
手術、痛い。
麻酔してるのに痛い。勿論、してなきゃとんでもない痛さなんだろうけども。
子宮の中を全部掻き出し終わると、看護婦さんに支えられながら自分で歩いて、隣のベッドに移動して横になります。
意識があるもんだから、普通に歩けるだろうと思っていたんだけど、身体起こそうとしても起き上がれなくてびっくり。
助けてもらいつつゆっくり起き上がります。
ベッドで横になって1時間近く寝ただろうか。
起きて、フラフラしながらスリッパ履いてトイレに行きました。
「起き上がれるの!?歩いてる!」って看護婦さんに驚かれました。
彼が待ってるし、早く戻りたくて、手術衣を脱いで着替えて看護婦さんに声をかけて手術室を出ました。
次は診察室で順番待ち。
子宮にカメラを入れて、中を見ながら説明を受けました。
「子宮の奥のこの辺が変に柔らかくて、傷つける恐れがあるので、あまりしつこく引っ掻かなかった為、膜が少し残っています。
次の診察の時にまだ膜が残っているようであれば、もう一度手術が必要になるかもしれません。」
とのこと。
次の診察は土曜日です。
手術が終わったからって、そんな直ぐに変わるもんではないハズだけど、お腹がどことなく軽い。
空っぽになった気がして凄く寂しい。
あっけないもんです。
今朝まで確かにお腹にいたのに、今はもう居ないの。
麻酔が抜けてみると、体調は良好。良好通り越して快調。
このところずっと悩まされていた吐き気も、気分の悪さも治まった。
なんと食欲も復活。
今でもまだ分からない。おろすことが正しい判断だったのかどうなのか。
正直、昨日・今日悩みながら手術を受けました。
血液収縮剤を腕に流し込まれている時も、今ならまだ引き返せるって。そんなことを考えていた。
おろすっていう決断は、ホントは自分のことしか考えてなくて、子供の為にはやっぱり産んだ方が良かったんじゃないかなぁって。
でも、それもやっぱり、産みたいっていうただの自分のエゴなのかもしれない。
考えれば考えるほど、どんどんどんどん分からなくなっていく。
直前になって、決意も考え方も何もかもグラグラ。
でも、冷静な時に判断した、おろすっていう決断を実行しました。今日。
あたしが妊娠してることを知ってる何人かに、手術が終わったことを報告メールしました。
あたし、人を1人殺したのに、誰も責めないの。
誰もあたしを責めないの。慰めの言葉をかけてくれるだけで。
変な世の中。
中学の時の担任だけは
「1人の命が世に生まれてくることができなかった重みを深く考えて、二度と同じ過ちを犯さないで下さい。」
って、一言添えてた。
今日初めて、中絶が罪なんだっていうことを理解した気がする。
今まで、中絶は1つの選択肢だと思ってたかも、あたし。
「どうしよう?なんて思う恋愛も最後にしなきゃ。
自分で気づかないと何も変わらないよ。」
「追伸。私があなたの母ちゃんだったら、超ー叱り飛ばしてたと思う。
その代わり、絶対おろさせなかったかも…。一緒に子育ての苦労を背負っていこうと思ったと思う。」
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うちの母には、言えなかったな。
妊娠してること。
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