別れた。
サヨナラした。
泣きに泣いた。
彼からメールが来た。
ここで寄りを戻してしまうと、今後は一切将来を望まない都合のいい女の位置にはめ込まれてしまう。
あたしはあたしで、別に好きな人を探していいから、お互い割り切った関係で居ようと、貴方が望むのはそういう事でしょ?
それでもいいから側に居たいと、居ようかと、考えてしまった。
だけど、断った。
彼のメモリは削除したけれど、
「いつか、他に好きな人も出来て、その人と上手く行ってて幸せで、そういう時なら、笑ってまた、この人と酒でも飲めるかもしれない」
と言い訳をつけ、
「その時まで預かってて」と、親友に彼のメモリを預けたあたしは、結局、どこかでまだ、彼とやり直したい気持ちを捨てきれていないんだろう。
というか、捨てきれていない。
未だに側に居たい気持ちでいっぱいだ。
側に居れる幸せが、捨てきれない。それがとても辛いことは分かっているのに。
彼に何かひどい事をして、それで嫌われてしまえば楽なのに。
昨日彼は、あたしに恋をしていると言った。
恋は、ただの恋だ。儚い幻。
今日、あたしは、彼に別れを告げた。
今でも好きだ。
大好きだ。
負けてしまいそう。
都合のいい女の枠に、自ら飛び込んで行ってしまいそう。
前に進む為の決断だったはずなのに、戻ってしまったら元も子もないどころか、かえって悪い方にいっちゃうでしょう。
ふみとどまれ、このバカ女。
前に進むって、自分で決めたんだろう。
何年か経てば、他に好きな男も現れるさ。
頑張れ。
頑張れよ。
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